歌舞伎のミカタ

歌舞伎座がものすごく盛り上がっているようですね。海老蔵さん親子の共演とあって、初歌舞伎の方も多いようです。

普段なら大向こうさん(○○屋!という声を掛けてくださる方々です)の声がほとんどなのですが、今月は“カンカン!!かわいい♡”等々の黄色い声援もあるようですね。勸玄くんの台詞を遮るような声もあったとか。(興奮されていたのでしょう、悪気は無かったと思います。)


以前中村勘三郎さんが話されていたのですが、勘三郎さんのお芝居をゲラゲラ笑って観ている子供がいたそうです。“こんなに楽しんでくれてる”と嬉しかったのに、その子は途中で係員さんから外に出されてしまったそうです。勘三郎さんは、“俺の今日の一番のお客だったのに、うるさいとかなんとか言う人がいたんだろうね、悲しいね”とおっしゃっていました。


今月は歌舞伎座に行くことができないので、その声援の凄さは想像することしかできないのですが、2013年12月の歌舞伎座を思い出しました。中村獅童さんがお母様を亡くされた翌日、文字通り降り注ぐような“萬屋!”“獅童!”の声が感動的でさえあったことを、今でもはっきりと覚えています。


長々と書いてきましたが、皆それぞれの楽しみ方で、観に行ってよかったと思えるように。そしてまだ歌舞伎を観たことがない方が、1人でも多く歌舞伎に足を運んでくださることを願っています。





余談ですが、私の大好きな演目『黒塚』を観に行ったとき、月夜の場面で携帯が二回も鳴りました。最低限のマナーは守りましょうね

(>_<)