初!松竹座

初めて大阪松竹座へ行きました。

戎橋から100mほどなのに、重厚感のあるエントランスは一気に非日常へといざなってくれます。何度も訪れている博多座歌舞伎座に比べると客席が狭いので、後方の席でも舞台が近く感じられます。

 

この日の演目、一つ目の『野崎村』は以前歌舞伎座で観て以来二度目ですが、前回と同じ七之助さんのお光です。前半の恋するお光がとてもかわいらしいので、余計に最後は悲しくなります。

二つ目は勘三郎さんで人気だった『怪談乳房榎』です。

残念ながら勘三郎さんで観ることは叶わなかったのですが、勘九郎さんのニューヨーク公演をテレビで見たことがあり、生で観るのを楽しみにしていました。

見どころはなんといっても勘九郎さんの三役早変わり、とくに花道での早変わりはテレビで何度見てもからくりがわかりません。

この演目を何度も観ている人の感想だと狭い松竹座だと早変わりのスピードが全体的に増すそうです。

ニューヨークで獅童さんが演じた悪人・磯貝浪江、色気があって獅童さんにぴったりだと感じていましたが、今回演じるのは猿之助さんです。

獅童さんのときは、七之助さん演じる美しい人妻・お関に一目惚れをしたことがすべての始まりという印象を受けたのですが、今回の浪江は先に悪ありき、浪江にとってお関は駒の一つでしかないように感じました。

どちらもそれぞれの良さがあって十分に楽しめました。これから何度でも観ていきたい演目の一つです。

初めて歌舞伎を見る方にもおすすめです!